らくらグループ
2018年2月16日 News
エピソード1:らくら拓北 施設長 菅 正恵さんお客様ご家族の人生を変えた らくら拓北のお話
「もう本当にどうしたら良いかわからないんです...。」らくら拓北に見学に来られた時、ご家族様はこう話を切り出しました。
当時、田中様(仮名・男性)は、ある高齢者住宅に入居をしていました。しかし認知症は徐々に進み、感情の起伏が激しくなる、昼夜問わず施設内を歩き他者の部屋に入る等のトラブルが続き、施設から毎日のように息子様夫婦に電話がかかってくるようになりました。夜間でも息子様は施設に行っては田中様の傍にいてなだめ、時には興奮した田中様がベルトを振り回すということもありました。たまらず息子様は田中様を怒鳴りますが、また同じ事を繰り返す田中様。毎日電話が鳴るたび息子様はどんどん憂鬱になり、いつもイライラを感じていました。
そんな状況だったため、ご家族様はらくら拓北への入居は断られると思っていました。しかし、菅さんは受け入れを決断します。「問題行動には理由があり、関わり方でほとんどの認知症の問題は軽減できる。受け入れを悩む前に絶対になんとかしたい、させてほしい。」と、強く感じたからです。
田中様が入居してから1カ月くらいは、職員にも怒鳴り、大声で叫ぶこともしばしばありました。そこで、信頼関係ができ安心してもらうまでは、歩きまわる時も職員がとことん付き合い、問題行動に対しても止める事はしませんでした。
すると、徐々に田中様の笑顔が増え、他のお客様とも会話をされるようになったのです。怖がっていた女性のお客様方も、自ら声をかけるようになりました。「ここは居心地の悪くない居場所」だと田中様も感じてくれているはず、菅さんはそう確信できるようになりました。
あの日から10カ月-。今では息子様と笑顔でお話しする田中様の姿があります。「お父さんも変わったけど、何より夫が明るく優しくなって、夫婦で買い物に行ったり、出かけたりする事が楽しくて。らくらさんに出会えて私達家族全員の人生が変わりました。」満面の笑顔で息子様の奥様が話してくれました。
「介護に携わる者にとって何より最高のお言葉です。私達の働きが誰かの幸せにつながる。≪今日より明日、より良く自分らしく≫を、私達が叶えます。」菅さんの力強い言葉から、職員への信頼と施設長としての日々の努力を垣間見ることができました。
お客様が穏やかに笑顔で暮らせるようになることで、ご家族様も、らくらの職員も皆が幸せな気持ちになれます。
「人生のセカンドステージにもっと華を!」